ドア・ツー・エアポート輸送は、明確で迅速、かつ仕向地での主導権を確保できる航空輸送ソリューションとして、多くの輸出企業から注目を集めています。特に日本のような、輸入プロセスを自社で厳格に管理したい傾向が強い市場において、このモデルは高精度なサプライチェーンに最適であることが証明されています。
本記事では、PCS Logisticsが提供するベトナム発のドア・ツー・エアポート輸送とそのプロセスについて解説します。貴社の国際輸送ニーズにこのモデルが適合するかどうかを判断するための材料としてご活用ください。
1. ドア・ツー・エアポート輸送 とは
国際貨物輸送の需要が高まる中、配送工程の最適化と空港での迅速な処理を可能にするドア・ツー・エアポート輸送への関心が高まっています。まずはその定義と適用範囲を明確にしましょう。
1.1 ドア・ツー・エアポート輸送 の定義
ドア・ツー・エアポート輸送とは、発送人(輸出者)の指定場所で集荷し、仕向国の空港で貨物を引き渡すまでを範囲とする国際航空輸送サービスです。到着後の輸入通関や引き取り手続きは、受取人(輸入者)が現地の規定に従って行います。
2025年のIATA(国際航空運送協会)レポートによると、アジア太平洋地域の航空貨物頻度は増加傾向にあり、特に高付加価値商品や緊急貨物での利用が顕著です。そのため、このサービスは生産ラインへの投入時間を管理したい企業や、ラストワンマイル(最終配送)のコストを削減したい企業にとって、現実的かつ賢明な選択肢となっています。

ドア・ツー・エアポート輸送とは、発送元で集荷し、仕向国の空港で引き渡す輸送形態です。
1.2 ドア・ツー・ドア輸送との違い
国際輸送において混同されやすい「ドア・ツー・ドア」と「ドア・ツー・エアポート」。この違いを正しく理解することで、時間、コスト、そしてパートナー(輸入者)の処理能力に見合った最適な解を選択できます。
| 特徴 | ドア・ツー・ドア (Door to Door) | ドア・ツー・エアポート (Door to Airport) |
| 配送範囲 | ベトナムの指定場所で集荷し、仕向国の受取人住所まで配送。 | ベトナムの指定場所で集荷し、仕向国の空港止めで引き渡し。 |
| 輸入手続き | 運送会社が輸入通関と最終配送を行う。 | **輸入者(受取人)**が空港で通関と引き取りを行う。 |
| 輸入者の適合性 | 物流部門がない、または空港手続きに不慣れなパートナー向け。 | 書類処理に精通し、空港での引き取りを主導できるパートナー向け。 |
| 主な費用構成 | 集荷料、航空運賃、輸出通関料、輸入通関料、現地配送費。 | 集荷料、航空運賃、輸出通関料。(現地費用は含まず) |
| 受取時間 | 現地の配送業者スケジュールに依存。 | 輸入者が空港で即時引き取り可能なため、より早い場合がある。 |
どちらのモデルにもメリットがあります。重要なのは、パートナーの輸入処理能力と各出荷の目的を理解して選択することです。
1.3 輸出入業務におけるメリット
ドア・ツー・エアポート輸送は、スピードを重視し、製品のリードタイムを短縮したい企業に適しています。特に日本のように航空インフラが整っており、輸入プロセスが厳格な市場で選ばれています。
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リードタイムの短縮: 空港で直接引き渡すため、輸入者は到着後すぐに手続きを開始できます。日本市場では書類が完備されていれば24時間以内に手続きが完了することも多く、緊急部品やサンプルの輸送に最適です。
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現地配送コストの削減: 物流費用の大きな割合を占める仕向国内の配送費が発生しません。輸入者が自社の物流網を活用すれば、ドア・ツー・ドアよりも総コストを抑えられる場合があります。
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輸入手続きの主導権: 貨物到着時、輸入者は自ら品名やHSコードを確認し、税関と直接やり取りができます。技術基準が高い市場では、このアプローチの方が輸入プロセスを安定させ、管理しやすくなります。
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輸送リスクの低減: 現地配送の工程を省くことで、配送遅延、保管料の発生、誤配といった中間リスクを回避できます。
2. ドア・ツー・エアポート輸送 の所要時間
所要時間はフライトスケジュール、スペース状況、書類の精度、そして各国の検査規定に左右されます。
2.1 ベトナム側での処理時間
貨物の準備から航空会社の倉庫への搬入まで、通常1〜2営業日を要します。
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書類の完備状況
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専門検査(検疫等)の有無
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税関申告と許可の時間
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航空会社のカットオフタイム(搬入締切)
単純な一般貨物はより早く完了しますが、許可が必要な品目は長引く可能性があります。

各工程の所要時間を把握することで、企業は納品や生産計画を主体的に管理できます。
2.2 路線ごとの飛行時間
フライト時間は路線と直行・経由の別により異なります。
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アジア路線(日本、韓国、台湾など): 安定しており予測が容易です。
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欧米路線: 経由便を利用する場合、航空会社のスケジュールに依存します。
2.3 仕向地空港での処理時間
到着後、輸入者が手続きを行います。書類に不備がなければ1〜2営業日で完了するのが一般的ですが、詳細な検査が入ると長引きます。
総所要時間の目安:
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近距離(日本・アジア): 3〜4営業日
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遠距離(欧米): 5〜8営業日
※これはあくまで目安です。正確なスケジュールについてはPCSまでお問い合わせください。
3. ドア・ツー・エアポート輸送 に適した貨物
このサービスでは、航空安全基準を満たし、空港での迅速な引き取りが可能な貨物が適しています。PCS Logisticsでは以下の品目を頻繁に取り扱っています。
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サンプル品、研究開発(R&D)用テスト製品
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電子部品、精密機械部品、小型スペアパーツ
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中・小型の産業機械・設備
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軽量消費財、越境EC商品
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緊急を要する企業書類
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アパレル製品、家庭用品(カートン梱包)
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乾燥食品(密閉梱包かつ規制対象外のもの)
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定期的な輸出スケジュールに基づく製品

PCS Logisticsのドア・ツー・エアポート輸送は、多種多様な品目に対応しています。
4. PCS Logisticsのサービスプロセス
PCSのプロセスは、各工程の連携を強化し、特に「書類の標準化」に注力することで、海外パートナーがスムーズに引き取れるよう支援します。
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ステップ 1:受付・コンサルティング
貨物情報(種類、重量、サイズ、予定HSコード)に基づき、コストと時間のバランスが最適なルートを提案します。仕向国特有の法的規制についても早期にアドバイスします。
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ステップ 2:書類の精査・標準化
これが最も重要なステップです。インボイスやパッキングリストの内容を精査し、仕向国での輸入通関トラブル(追加検査等)を回避できるよう情報を統一します。
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ステップ 3:集荷・実物検査
予約通りに集荷し、実物と書類の照合(個数、ラベル、梱包仕様)を行います。これにより航空安全基準への適合と申告内容の正確性を保証します。
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ステップ 4:輸出通関・フライト接続
輸出通関完了後、航空会社へ引き渡し、最終計量を行って予定便に搭載します。
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ステップ 5:追跡・進捗更新
離陸、経由地、到着予定時刻などの重要なお知らせを随時共有します。お客様は輸入パートナーへタイムリーに情報共有が可能です。
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ステップ 6:到着空港での引き渡し
到着後、航空会社から受取人へ「到着案内(Arrival Notice)」が発行され、PCSの輸送責任は完了します。輸入者は標準化された書類を用いてスムーズに通関・引き取りを行います。
5. ドア・ツー・エアポート輸送 の料金体系
企業様が最も関心を寄せるコストについて、基本的な構成要素をご説明します。
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集荷料: 貴社指定場所でのピックアップ費用。
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航空運賃: 路線、重量(実重量または容積重量)、時期による運賃。
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ベトナム国内諸掛: 輸出通関手数料、書類作成費、取扱手数料など。
PCS Logisticsでは、貨物の特性、数量、頻度(週単位・月単位)に基づいて柔軟な料金表を作成します。これにより、コストを明確に管理することが可能です。

Logisticsのドア・ツー・エアポート輸送は、透明性が高く、スムーズなプロセスで提供されます。
6. PCS Logisticsを利用するメリット
コストと時間の最適化だけでなく、実務運用における多くのメリットを提供します。
6.1 明確で実践的なプロセス
初期段階で納期、優先度、パートナーの要件を詳細にヒアリングし、各工程の担当者とスケジュールを明確化します。これにより、社内調整の負担を軽減し、突発的な問題を抑制します。
6.2 市場への深い理解によるリスク回避
特に日本市場など、記述内容や技術基準に厳しい国への輸出経験が豊富です。HSコードの誤りやスペック不足といった、小さなミスが大きな遅延につながらないよう、PCSの専門チームが事前にリスクを排除します。
6.3 書類の標準化支援
輸出書類作成の負担を軽減します。PCSは、国際慣習に則った分かりやすく法的に正しい書類作成をアドバイスします。これにより、現地の輸入通関がスムーズになり、パートナーからの信頼も向上します。
6.4 透明性の高い追跡システム
PCSのデジタルプラットフォーム「OneShip」により、集荷から離陸、到着までのステータスをリアルタイムで確認できます。
6.5 柔軟な対応力
スペックが複雑な機械や部品についても、PCSは正確な情報を把握し、適切な処理を行います。航空会社や検査機関からの要請にも迅速に対応し、納期を守ります。
6.6 明朗会計
費用項目を「集荷」「書類」「運賃」などに細分化し、不明瞭なコストを排除しています。予算管理がしやすく、サプライチェーンの安定化に寄与します。

PCS Logistics は、日越間の航空輸送において長年の実績と豊富な経験を有しています。
7. 利用時の重要事項
ドア・ツー・エアポート輸送を成功させるために、以下の点にご注意ください。
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輸入手続きは受取人の責任: 仕向地の空港では受取人が通関を行います。受取人が現地の規制や手続きに慣れているか、事前に確認が必要です。
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保管料のリスク: 空港によっては高額な保管料が発生します。PCSの追跡情報を活用し、到着に合わせて即座に引き取れるようパートナーと連携してください。
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正確な貨物記述: 技術製品などは、素材や機能を正確に記述しないと検査対象となり、時間がかかります。PCSが事前の書類チェックでサポートします。
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フライトスケジュールの変動: 繁忙期はスケジュールが変更になる可能性があります。PCSは常に最新情報を共有し、生産・納品計画への影響を最小限に抑えます。
ドア・ツー・エアポート輸送は、市場への投入スピードを上げ、現地コストを削減し、受取人主導の確実な通関を実現するための強力な手段です。PCS Logisticsは、書類の精査から運送調整まで、ベトナム発の輸出物流を全面的にサポートします。
国際輸送のパートナーとして、PCS Logisticsにぜひご相談ください。






